2011年03月30日

心の宇宙散策56 うきヒーリングアートの祈り

 3月11日の東北・関東大震災は、開いた口がふさがらないような衝撃であった。テレビのニュースに釘付けになり、寄付ぐらいしかできず、重苦しい日々が続いているが、多くの方々が、先が見えない中で戦っていると思うと、こちらもあきらめずに見つめ続け、応援の祈りを送らねばと思う。
 
 私は、震災の前日に風邪(気管支炎)になり、翌日病院で点滴してもらって薬を飲んで休んでいた時に、夫からテレビのニュースを知らされた。風邪は治るのに時間がかかったが、この恐るべき大震災で気持ちは晴れず、こんな時こそ強くならねばと「うきアート」に取り組むことにした。

 海掃除のご縁から、浜に流れ着いたうきに出会って絵を描くようになってから久しい。描かれたうきアートはどんどん増え、家の斜面の塀なのに、よほどの雨風でないかぎり落ちることはなく、ずらりと20個ぐらい並んでいる。

 下手なので恥ずかしいのだが、「下手はないのだ、すべてを受けいれるのだ」と駄作もあえて皆ならべて、みつめていると自分がみえてくる。雨風でアクリルやクレヨンの色がぬけてくると、気が向いた時に修復するが、作品は色で新たに輝いて気持ちがいい。全く違う絵になってしまうこともある。

 うきアートをはじめた頃は、色をぬるだけでうきうきして感動していた。球体の不思議にも開かれていった。今は、うきの傷や染みからイメージを探して描いていくと、自分の気持ちやあこがれが浮かび出て、絵ができるようになっている。結果として、自然にその時の気持ちが反映されるので驚きだ。

 今回は、震災のニュースでゆれてしまう弱い自分を変えたい、不動の岩のように強い自分になりたいと空に立ち上がる岩を描いた。ところが、それは傷つき、暴れ苦しむ大地のようであった。そこで、私は、「ウオ―ツ」と大きな声をあげて一人で地球と人々の苦しみを身体で表現をしてみた。何度かやっていると、感情が湧いてきて、涙がはらはらと流れた。泣けたので、救いのパワーの天使を描き加えていった。そして、祈り・愛を送る意味で、また一人で大声をあげ表演した。こうして、うきアート「よみがえる愛」ができたのである。

 黙っているだけでは、心は同じ所に止まってしまうが、アートで表現したり、言葉にしたりすると前に進んでいく。少しは、立ち向かっていく強さ、やる気が出てきたようである。




Posted by 浅野恵美子 at 21:25│Comments(0)
 
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